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2016.08.29

モルヒネに代わる「副作用のない」鎮痛薬

モルヒネと同等の鎮痛効果を持っているにも関わらず、副作用がないと考えられる合成薬剤の開発が成功したという発表がありましたね。

モルヒネなどのオピオイド系鎮痛薬は、痛みを抑える強力な作用がありますが、その半面、強い副作用があるため、非常に危険で中毒性が高いものとされています。

現に、オピオイド類による呼吸の抑制により、アメリカだけでも毎年約3万人の死者が発生しているそうですし、そのアメリカでは、オピオイドの使用と乱用がまん延のレベルにまで達しているのだそうです。

また、中国などでは「飲食店が客を依存症にしてリピーターにするため、提供する食事に麻薬成分を混ぜている」などという噂があり、ただの噂話だと思っていたら、実際に飲食物からモルヒネなどケシの実の殻に由来する成分が検出されたとして、外食店35店を摘発したと報道されています。

ですので、今回のような副作用のない鎮痛剤の開発は、人類にとってかなり有用なものになるはずですから、一刻も早い完成が望まれますね。

ちなみに、開発チームによると2年以内に人による臨床試験を開始したいとのことのようです。

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